2023.08.19.sat

築50年の古民家をフルリノベーション、設計事務所を兼ねた敷地面積13坪の狭小住宅

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狭小住宅での心地良い暮らしとは

世の中には様々な工務店や設計事務所があり、それぞれ得意分野や専門が違っているが、狭小住宅を中心に施工を請け負っている企業があることに驚いた。私の中で“広さ”というのは、例えば『アウトドア』や『和モダン』などのように、住宅のカテゴリーという認識が無く、あくまでも立地や建蔽率などによって必然的に決まってくるものという考えがあったからだ。

このような企業の施工事例を見てみると、コンパクトならではのアイデアや工夫が垣間見え、とても面白く感じる。またここ最近は、限られた空間の中での豊かな日常が人気を博しており、素晴らしい選択肢ではないかと思う。そこで今回は、個人的に感じた魅力的なポイントをご紹介したい。

1つ目は、本当に必要なモノやコトだけを選び、シンプルな暮らしが実現できることだろう。整理整頓された環境を保ちやすく、ストレスの少ないライフスタイルを送ることができる。次に、省スペースを活かした創意工夫を組み込んだ間取りではないだろうか。クリエイティブなアイデアが必要となる狭い場所では、家具や収納の配置、マルチに使える便利なアイテムの選定など、説明を受けるたびにワクワクさせてくれる。このような考え方は、一般的な住まいでも応用して役立つ知識が多いのでは。

そして忘れてはいけないのが、無駄のない設計ではないだろうか。徹底的に無駄なものを取り除くことが求められる住まいでは、ミニマルなライフスタイルを実践するのにもぴったりだ。

狭小住宅は、ただ小さな家に住むということだけではない。コンパクトならではの居心地にこだわった、様々な要素が集約されている。ぜひとも家づくりの選択肢として、この素晴らしさを知ってもらい、収納や間取りの設計やデザインに取り入れてみてはどうだろうか。

ちなみに、ここ最近の猛暑によって今まで以上に引きこもりになっている私は、少し前に話題となった、IKEAがプロデュースする10平米のマンションでも、広々と快適に過ごせる自信がある。

今回ご紹介する住まい

今回は東京都中野区にある、建築設計事務所を営むラジコン様のオフィス兼住宅をご紹介。元々は奥様の実家だった、築50年の戸建をリノベーションした住まいです。ご家族3人で暮らすお住まいは、なんと13坪の狭小地に建つ、延床面積19坪の狭小住宅。コンパクトな空間に詰まった建築家ならではのアイデアも見所です。

■住まいの詳細情報

・場所     東京都中野区
・敷地面積   42.9㎡ (12.9坪)
・延床面積   63.6㎡ (19.2坪)
・床面積    1F / 26.2㎡
          1.5F / 12.6㎡
          2F / 107.43㎡
・間取り    1LDK
・構造     木造
・設計       建築設計事務所ラジコン

ルームツアー

ラジコンがこの家にかけた想い、それは、見た目のかっこよさではなく住みやすさを第一に考えた家づくり。

奥様の実家を譲り受け、フルリノベーションで生まれ変わっても、どこか懐かしさを覚える歴史を感じさせる住まいです。

今回ご紹介するのはそんなルームツアーです。

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建築設計事務所ラジコン

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https://razicon.com/


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