2023.08.09.wed

日本古来の木が存在感を放つ、無垢材の美しさに魅了される家

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木の魅力を多くの人に伝えたい

毎回、取材をする度に思うことがある。それは作り手の木材に対する知識の豊富さだ。個々の木が持つ特性を、どの場所にどのように活かしているか。素人の私には全く未知の領域であり、非常に興味をそそられる。その中で初めて知ったのが、木曽五木(きそごぼく)という樹種だった。

木曽五木とは裏木曽地方を代表する5種類の木材で、ヒノキ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコ、サワラのこと。これらはすべて常緑針葉樹 (じょうりょくしんようじゅ)で、それぞれ独特の香りや特徴がある。裏木曽地方の経済を支えてきた貴重な資源として、現在も多くの用途で使われており、古来より伝統文化を支えてきた。

ヒノキは木曽五木の中で最も有名な木材だ。香りが良く耐久性に優れているため、建築材や神社仏閣の建材としてよく使われている。アスナロはヒノキと同じく香りが良く、殺菌作用があるため、薬用としても重宝されている樹種。コウヤマキは小型で柔らかい木材から、彫刻や細工に適している。ネズコはヒノキに似た香りがあるが、より重く硬いところが特長。日常的に使用される家具などには無くてはならない木材。サワラはヒノキよりも大きく、高い耐久性を持ち合わせ、建築材だけではなく船舶の建材として使われてきた歴史がある。

それぞれの木材の特長を活かすことで、暮らしはより快適で居心地の良くなるだろう。また、木曽五木の香りや木目は、住まいに自然の温かみと癒しを与えてくれる。

私は木曽五木の魅力に触れて、木の魅力をもっと多くの人に伝えたいと思うようになった。木の香りや木目の美しさ、木の持つ機能性など様々な角度から伝えていき、ルームツアーを通じて、家づくりを考えている全ての人々に、木に親しんでもらうことができれば幸いだ。

今回ご紹介する住まい

今回は愛知県長久手市にある、中島工務店様のモデルハウスをご紹介。国産の木材と素材を熟知した職人の技術が合わさった、五感が満たされる木の家です。縁側では自然の心地良さを楽しむことができ、外構には木曽五木が青々と育つ植栽が広がっていました。心安らぐ木の香りに満たされた、暖かみを感じる日本家屋となっています。

■住まいの詳細情報

・場所     愛知県長久手市
・敷地面積   672.8㎡(203.5坪)
・延床面積   306.4㎡(92.7坪)
・床面積    1F/ 199.00㎡
          2F / 107.43㎡
・間取り    1LDK(モデルハウス)
・構造     木造
・設計       神谷建築スタジオ
          中島工務店設計室

ルームツアー

中島工務店がこの家にかけた想い、それは、国産の木材と職人の手仕事にこだわった、素材の魅力を引き立たせる家づくり。

室内に足を踏み入れた瞬間、心落ち着く木の香りが通り抜け、木が持つ色味や暖かみなど五感で自然を堪能できる家でした。

今回ご紹介するのはそんなルームツアーです。

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株式会社 中島工務店

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中島工務店 長久手Studio

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