2023.05.01.mon

小さくても豊かに暮らせるデザイン、四季の移ろいを感じる永く愛される家

文化や交流が生まれる場所『つむじ』

先日、撮影のために人生初の東村山市へ訪れた。予定時刻まで1時間ほどあったので、駅前付近を少しぶらついていた時に目に飛び込んだのが、堂々と佇む志村けんさんの銅像だった。

撮影場所が東村山市と聞いた時、真っ先に思い浮かんだのが、まさに志村けんさん。「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」や「志村けんのだいじょうぶだぁ」を子供時代にリアルタイムで見ていた私としては、思わず小声で「おぉ」と漏らしてしまった。

そんな私にとって感慨深い街でもある東村山市で撮影させていただいたのが、今回の相羽建設様が手掛けられたモデルハウスだ。東村山駅から徒歩数分、府中街道沿いの住宅街を歩いていると、木々が芽吹く自然に囲まれた一角が突如現れる。『つむじ』と名付けられたこの場所が、私が撮影したモデルハウスで、他にも板張りの建物が2棟、軒を連ねている。

そもそもこの『つむじ』は、モデルハウスでありながら、地域の人々が交流する場でもあるという。ここでは相羽建設様が定期的にマルシェなどを開き、東村山産の新鮮な野菜や、地元のお店で作られたジャムやお菓子、作家さんのワークショップなどが開催されているそうだ。

相羽建設様の担当曰く、ここには家族連れからお年寄りまで様々な人々が集い、活気が生まれて人が人を呼び、多くの人が訪れるようになるそうです。結果的にモデルハウスを見てもらう機会が生まれ、私自身とてもその想いに感動を覚えた。

ただ単にモデルハウスを建てて、住まいに興味のある人にだけにアプローチするのではなく、その場に人が集まる仕組みを作り、住まいにかけた想いを多くの人に知ってもらう。とても素敵なコミュニティとなっているのだ。

こんな素敵な話を聞きながらふと振り返ると、ここ数年の私のプライベートなコミュニティは、もっぱらネット空間にある。インドアな性格も相まって、LINEやTwitter、Zoomでしか人との交流が無いことに気付いた。日常的な交流といえば、スーパーの店員に「QUICPayで」と伝える時くらいだろうか・・・

今回ご紹介する住まい

今回は、東京都東村山市にある、相羽建設様のモデルハウスをご紹介。

建築家である伊礼智氏が手がけられた、コンパクトでも豊かに、そして永く愛される住まい。

素材感にこだわった室内は、手触りや踏み心地など、五感で自然を感じるテイストに。

心も身体もゆったりと寛ぐことができる、優しい雰囲気が魅力の住まいです。

■住まいの詳細情報

・場所　　　　　東京都東村山市
・延床面積　　　93.36㎡ (28.18坪)
・間取り　　　　1F / 52.88㎡
　　　　　　　　2F / 40.48㎡
　　　　　　　　小屋裏 / 17.35㎡
・間取り　　　　3LDK
・構造　　　　　木造
・設計　　　　　相羽建設 株式会社