Contents
古民家リノベーションの新たな潮流
古民家のリノベーションは、ルームツアーのコンテンツでも人気の高いカテゴリだ。新築の住まいや一般的な住宅とはまた違い、いかに古いモノが持つ魅力を残しつつ、現代の快適さを取り入れていくかがポイントとなる。
そもそも昨今は建築資材の物価上昇により、新築価格の高騰が続いている状況だ。それゆえリフォームやリノベーションに注目が集まっていることもあるが、既存の素材を上手く活かした創意工夫やモノづくりに対して感じる、一種のエンターテイメント性も古民家の魅力の一つだろう。
もちろん他にも人気の理由がある。まず挙げられるのが環境への配慮。日本家屋の木造構造は、持続可能な建築の典型的な例だ。再利用や再生材料の使用により、環境に対する負荷を減少させつつ、美しい住まいを生み出す。地方部では豊かな自然環境を上手く取り入れて、光や風を最大限に活用した設計が、エネルギー効率の向上にも役立つこともある。
さらにはDIY人気も追い風の要因だろう。最新の住宅トレンドとは異なる伝統的なデザインに、モダンな内装や設備を組み合わせることで、個性的な住空間をつくり出すことが可能に。また、日本の文化と歴史を体現する建物は、過去の暮らしの痕跡を今に伝え、その美しさと精巧なデザインは海外でも称賛されている。新たな命を吹き込む方法としても、文化遺産への敬意を示すものとなっているのだ。
今回ご紹介する「季舟庵(きしゅうあん)」は、企業と社会、地方と世界との関わり方を考え・つくるクリエイティブカンパニーの株式会社トモダチと、建築家である中島立人氏がタッグを組み、江戸時代に建てられた築200年の古民家を改装した一棟貸しのオーベルジュ。古き良き日本家屋の面影を細部にまで踏襲しつつも、宿泊施設として必要な機能性や快適性が見事に融合されている。風情のある雄大な自然の景観も、施設を引き立てているので注目してほしい。
そして10名まで同時に宿泊可能な同施設だからこそ、家族や仲間、グループでゆったりと楽しめるところも特長だ。私も都会の喧騒から離れて、自然の中でのんびりとした時間を送りたいと思ったが、悲しいことに一緒に行ってくれる仲間がいないことに気づいてしまった。
今回ご紹介する住まい
今回は千葉県いすみ市にある1棟貸のオーベルジュ「季舟庵(きしゅうあん)」をご紹介。江戸時代に建てられた築200年の古民家を建築家が再生。自然の静寂に包まれた心地よさは深い癒しを与えてくれます。ここでしか味わえない、価値ある体験を提供するプライベートヴィラ。
■住まいの詳細情報 ・場所 千葉県いすみ市釈迦谷 ・敷地面積 1400㎡ (423.5坪) ・延床面積 200㎡ (60.5坪) ・床面積 母屋 / 160㎡ レストラン / 40㎡ ・間取り 3LS ・構造 木造 ・運営 株式会社トモダチ ・設計 建築家 中島立人
ルームツアー
トモダチが「季舟庵」にかけた想い、それは、いすみ市から千葉県の食と文化の魅力を国内外に発信すること。
「いすみ郷土ガストロミー」をコンセプトに、地元の新鮮な食材をつかったBBQなど、カップルや家族、グループで愉しむことができる大自然の静寂に包まれたオーベルジュ。
今回ご紹介するのはそんなルームツアーです。
掲載企業・ブランド紹介
季舟庵
公式ホームページはこちら
https://kishuann.com/