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木場の家

今回は都心でも広々とし、水と緑に囲まれた深川木場エリア。
石や木、そして既存躯体のコンクリートとの調和を図った、築22年のフルリノベーションマンションをご紹介します。
リビングダイニング:約30帖 (LDK) & ガーデン:約28帖

玄関口からLDK、さらに屋外へと一直線につながっており、風が通り抜けるように造られているので、住まいに新鮮な空気が流れています。
約31.2帖の横長のリビングダイニングは、穏やかな光が差し込む開放的な空間を実現。
躯体をそのまま活かした壁や天井は、コンクリートの飾らない素の質感が魅力です。
着工当時に描かれた寸法の跡も残しました。
6人掛けのサペリのダイニングテーブルは、濃淡の美しい木目が入り混じっていて目を引きます。

小上がりの畳に座ると、ソファよりも目線が下がるので、いつもと違う外の景色を愉しめるような造りに。
テレビを置くと家具の配置が限られてしまいますが、代わりにプロジェクターで映像を壁に投影すれば、圧迫感がなく空間を有効活用できます。
エアコンは生活感が強調されて目立ってしまうので、低い位置に設置して、造作家具で目隠しに。
窓にはシンプルなレースカーテンだけ、広い庭があるからこそ、外からの視線は気になりません。
LDKと同程度の約50㎡もある専有庭は、住まい手自らが手掛けた憩いの場。
植栽はもちろん流木の選定や、見栄えにもこだわったレイアウトを組んでおり、ベンチで眺めているだけでもリラックスした時間を過ごせそう。



キッチン:約30帖 (LDK)

大人数が集まっても余裕を持って使えるオープンキッチンは、視界を遮る壁がないからお部屋全体を見渡せて、調理中もコミュニケーションがとりやすくなります。
オーダーキッチンを手がける田中工藝のカウンター。
存在感のある特注サイズで使い勝手が良く、食材や食器をたくさん広げても余裕があり、ホームパーティーでも活躍すること間違いなし。
大容量の冷蔵庫がすっぽりと入る、見た目も綺麗でフラットな収納になりました。
横の扉を開けることで、仕切りとなり油はね対策にもなります。
メラミン製で手軽に汚れが拭き取れるように配慮。
反射によって表情を変える立体的なタイルは、くすんだグリーンがさりげない彩りをもたらします。

ベッドルーム:約7帖

キッチン横からユーティリティへ抜ける裏動線。
洗い物など家事が終わってすぐにバスルームや寝室へ、プライベート空間をコンパクトに繋ぎました。
北側に位置する約7.3帖のベッドルームは、ほんのり灯りが差し込み、ゆっくりとくつろぐことができます。
床材には断熱や蓄熱に優れたやわらかな杉を採用。
踏み心地も良く、体を休めるベッドルームにはぴったり。
ウォークスルークローゼットとの仕切りは上部を開けたことで、通気性が高く、湿気やニオイが籠らない仕様になりました。
寝室からは、書斎にもなるフリースペースに抜けられて、そのまま玄関までぐるっとつながった間取り。
玄関やLDKへの行き来がしやすい回遊動線となっています。


玄関:約4.5帖 & 廊下:約4.5帖

廊下は荷物が多くても行き来できるように、約110cmと一般的なマンションよりも広く設計しました。
この住まいの中心に位置している壁は、表面のざらっとした感触と波のような木目が印象的な、ハワイアンマンゴーの突板をダイナミックにあしらっています。
パウダーコーナーとしても使える洗面を廊下に設けたことで、出かける際の身だしなみのチェックに便利です。
立ち上がりの壁には緑がかった大谷石を使用。
独特の斑点模様が素朴なありさまで、スポンジ状の構造は消臭や調湿の効果もあります。


古谷野工務店がこの家にかけた想い
それは、集合住宅でも緑溢れる専有庭と連動した、伸びやかに過ごせる住まい。
石や木など天然素材をふんだんに使い、細部にまで自然を感じられるよう配慮。
忙しない都心でもリラックスして、ゆったりと暮らすことができる家です。
■住まいの詳細情報
・場所 東京都江東区
・延床面積 102.53㎡ (31.01坪)
・床面積 1F / 60.86㎡ 2F / 46.37㎡
・間取り 2LDK
・家族 3人家族
・設計 株式会社古谷野工務店
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今回は古谷野工務店が手がけるマンションリノベーションをご紹介。
住まい手自身も建築に長く携わっており、1つ1つの素材や動線に強いこだわりを持っているのが印象的でした。
LDKから見渡せる専有庭の景色が、集合住宅でものびやかな暮らしを実現しています。
掲載企業・ブランド紹介
株式会社古谷野工務店
公式HPはこちら
https://koyanokoumuten.co.jp/